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いのちの海 知床―Mother Sea Shiretoko
「北海道新聞社」 (2006/06) 関 勝則(著)
18×25cm 129P
¥2,310(税込)

流氷下で静かに息づく、氷の世界の住人たち。短い夏に、驚くほど色彩豊かな姿を見せる生き物たち。そんな北の海の姿を捉えた写真集。
北海道・羅臼在住のプロダイバーであり、水中写真家でもある関 勝則さんが捉えた、北の海の生き物たちの姿、表情。
それは、実に鮮やかで、躍動感にあふれています。
冬の海では、氷のなかで成長を続ける植物プランクトンのアイスアルジーと、それを餌として集まるヨコエビの仲間。
おなじみの氷の妖精クリオネのかわいい姿。圧倒的な迫力を見せる海面下の氷の回廊。そんな海のなかを元気に泳ぎ回る
アザラシやトド。一見不毛に見える流氷下の海のなかで営まれる、生き物たちの確かな世界。
短い夏の海の中では、溢れんばかりの色彩豊かな世界が広がっています。一見地味に見える北の海の魚も、アップの表情、
色彩は実に鮮やかです。顔中金箔をちりばめたような新種のカジカ・ラウスカジカ。カラフルなエビたち。まんまるの身体と
愛くるしい表情のダンゴウオの仲間。迫力満点のホテイウオやオオカミウオ。北の海でしか見ることのできない、奇妙な
姿形をしたアツモリウオやクマガイウオ、などなど。
また、最後の章では、一人前になって、子孫を残すためにふるさとの川に戻ってきたカラフトマスの、懸命な遡上の様子が
生き生きと捉えられています。
厳しい北の海で、生存を賭けて懸命に生き延びようとする海の生き物達の姿に、爽やかな感動を覚え、思わずエールを
送りたくなります。著者の、海の生き物に寄せる愛情が感じられる一冊で、なかなか見ごたえがあります。また、スーパー
ファインカラー印刷をウリにしているだけあって、全編を通して色彩が非常に鮮やかです。
ただ、さまざまな要素を盛り込みすぎた感があり、全体としてみた場合若干散漫な印象を受けます。

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