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龍宮の海―伊東昭義作品集
「求龍堂」 (2010/03) 伊東 昭義(著)
39×23cm 125P
¥3,990(税込)

一瞬おとぎの世界に迷い込んだのでは、と錯覚するような、極彩色の水中景観。幻想的とも思える独特の世界に、引き込まれていきます。
色鮮やかなハードコーラルやソフトコーラルと、熱帯魚の織り成す水中景観。
南の海に潜ったことのある人なら、一度ならずとも本書に登場するような景観は目にしたはず。
それなのに、この写真集に登場する極彩色の世界は、まるで初めて見るような感動を覚えるのは、なぜなんでしょう。
見たことのある光景も、筆者の手にかかるとまるで別世界のように、鮮やかに浮かび上がります。
もちろん、海に潜ったことのない方も、同じような感動を味わうことができるのは言うまでもありません。
赤や黄、緑など、原色に彩られたサンゴやウミシダ。
それだけでも十分きれいなのに、それに負けず劣らず鮮やかな色彩をまとったカラフルな熱帯魚たち。それが、まるでそこに
置いたかのように絶妙な場所に配置されています。
さらに、バックにはどこまでも澄んだ青い海。そして、頭上のはるかかなたにある水面を照らす、まぶしいばかりの光芒。
どれもが一幅の名画のような、計算しつくされた構図とライティングです。
なお、本書には、過去に発表された作品も何点か収録されていますが、ほとんどは本書のために撮りおろしたもので、
大型サイズの本ということも相まって、今までの写真集にはない迫力ある作品群になっています。
本書はまさに、筆者独特の美の水中景観を捉えた写真の集大成、といっても過言ではありません。
4,000円近い値段が決して高いと感じないほど、価格以上の感動を味わうことのできる、すばらしい写真集です。

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