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マイヨール、イルカと海へ還る
「講談社」(2003/12) ピエール・マイヨール(著)
21×15cm 222P
¥1,995(税込)

2001年12月に74歳で自らの命を絶ったフリーダイビングの元チャンピオン、ジャック・マイヨールの、兄ピエール・
マイヨールによる回顧録。
弟ジャックとの青年期の北欧の旅。マイアミの水族館での1頭のイルカ・クラウンとジャックとの運命的な出会い。フリー
ダイビングのライバル エンゾ・マイオルカとの記録争い。イタリア・エルバ島での閉塞潜水実験。56歳で達成した
閉塞潜水-105mの世界記録。大ヒット映画「グラン・ブルー」の主人公と、実際の自分とのギャップへの不満。
ホモ・デルフィナス(=イルカ的人間、人間の両棲性)の提唱。自然環境破壊に対する警鐘と、晩年の人間社会に対する
失望。
青年期から自殺直前までの人間ジャック・マイヨールのありのままの姿が、兄ピエール・マイヨールの手によって
生き生きと描かれています。
ジャック・マイヨールの自殺の本当の理由。それは、映画「グラン・ブルー」によって人々の心に作られ虚構から逃れられ
なかった、心の葛藤。或いは、人間の社会活動によってもたらされる自然環境の破壊が一向に好転しないことへの失望、など。
色々言われていますが、本書でも明らかにされてはいません。
しかし、幼少のころから海とともに生きてきたジャック・マイヨールの海への限りない愛情を感じるとともに、
人間の海への適応能力の可能性に挑戦しつづけた彼のひたむきな生き様に感動します。

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