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海洋奇譚集(知恵の森文庫)
「光文社」(2004/09) ロベール・ド・ラ・クロワ(著) 竹内 廸也(訳)
15×11cm 289P
¥780(税込)

17世紀末から20世紀半ばにかけての、奇妙な13の海難事故・事件を紹介。にわかには信じがたい物語ばかりですが、全て実話です。
「事実は小説よりも奇なり」という言葉を地で行くような、不思議で奇妙な海難事故・事件ばかり13件を集めていて、
「ホンマかいな」と思わずにはいられないような物語が次々に登場します。まるでサスペンスドラマを見ているように
グングン引き込まれ、時間を忘れて読み進めてしまいます。
元々海での事故・事件というのは、その広大な地理的条件ゆえ目撃者も少なく、遺物も沈んで残らないこともあるため、
少なからず解明できない部分が残るものですが、本書に取り上げられた物語は、そんな海難事故・事件のなかでも
一級の「異常さ」を持ったものばかりです。
それにも拘らず本書で紹介される物語に信憑性があるのは、何より筆者の広範囲にわたる入念な調査と、幅広い海に関する
知識があったからこそと言えるでしょう。絶妙なストーリー展開と、まるで事故現場に居合わせたかのように臨場感溢れる
文章で読むものを惹きつけ、まるで自分が皮肉な運命に操られる当事者になったかのような錯覚さえ覚えます。
なお本書で紹介された事故・事件はかなり古いものですが、その信じられないような数奇な運命が展開される海の神秘性
という点に関しては、現在でも何ら変わることはなく、十分読者を惹きつけるものがあります。

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