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深海生物の謎
「ソフトバンククリエイティブ」(2007/08) 北村 雄一(著)
17×11.5cm 208P
¥1,000(税込)

豊富な写真と軽妙な解説で、深海の奇妙な姿をした生物を紹介。特に深海ナマコについては、様々な種類が掲載されていて興味深いです。
本書は主に、右のページに深海生物の写真が掲載されていて、左ページにその生物の生態や、撮影時の様子などの解説が
あります。写真は、相模湾の西にある初島の沖1,175mの海底に沈められた、深海底総合観察ステーションに
備え付けられたカメラで撮影されたものを中心として、400枚ほどが掲載されていて、僅か200ページほどの
小冊子の割には豊富に掲載された写真を見ながら、興味深く解説を読み進めることができます。
特にナマコの類については、よく知られたユメナマコ以外にもさまざまな形のナマコが登場し、深海で繁栄する彼らの多様性
に驚かされます。浅い海で我々が見るナマコとは全然違う、半透明の美しい姿をした深海のナマコは神秘的ですらあります。
その他にも、流れに翻弄されながら泳ぐ深海魚や、観察ステーションのカメラにぶつかりびっくりするアナゴ、海底地震に
より発生した乱泥流に飲み込まれまいと必死に避難するエゾイバラガニ、深海生物が海底の砂地に刻んだ星模様や渦巻き
模様の生活の痕跡など、過酷な世界で生きる深海生物たちのちょっと愉快な姿を捉えた写真も、掲載されています。
ただ全体としては、撮影されたポイントが限定されており、掲載されている種の数も偏りがあり多くないので、深海生物
全般について知りたい方には、不満の残る内容ではないかと思われます。そういった方には、同じ著者の
「深海生物ファイル―あなたの知らない暗黒世界の住人たち」をお勧めします。

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