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奇妙でセクシーな海の生きものたち
「インターシフト」(2007/11)
ユージン・カプラン(著) 土屋 晶子(訳)
19.5×14cm 395P
¥2,310(税込)

れっきとした海洋生物学者が書いた、ちょっとエッチで思わず笑ってしまう、海の生き物たちのお話。びっくりするような生態を持つ生物も登場。
ただ単に海の生物の生態を面白おかしく紹介するだけではなく、いかにも海洋生物学者らしく学術的な観点からも分析し、
さまざまな海の生き物のあっと驚くような生態を解説しています。といっても、堅苦しい内容ではなく、ユーモア溢れる
文章で一気に読み進めることができます。
アマゾン川流域に住み、人間の尿道から体内に侵入する魚「カンディル」
カニの体内に入り、その組織を吸収し、やがて宿主であるカニを己の繁殖用の入れ物として利用する「フクロムシ」
捕食者からの攻撃に対し、色鮮やかな内臓を肛門から放出して切り離し、相手がそれに気を取られているスキに逃げるナマコ
母親の子宮内で最初にかえった幼生が他の卵を食べつくす、言わば子宮内で共食いを演じるサメ「シロワニ」の赤ん坊
など、海の生き物たちの驚くべき生態が多数紹介されています。
その他にも、1匹でオスとメスの両方の役割を果しながら、輪になってセックスするアメフラシや、片方の眼を取って
しまうと、やみくもに交尾してまわるセックスマシンと化すエビなど、性にまつわる話もユーモアを交えながら
ふんだんに盛り込まれているので、楽しみながら海の雑学を仕入れることができます。
本書には、登場する生物たちを紹介するための緻密で見事な挿絵が随所に挿入されていますが、著者の娘ともう一人の
女性の共同制作によるもので、こちらも大いに楽しめます。
若干専門的過ぎてわかりずらく退屈な部分もありますが、全体としては海の生物の不思議な世界を垣間見るのに
絶好の入門書と言えるでしょう。

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