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わたしはイルカのお医者さん ―海獣ドクター奮闘紀―
「岩波書店」(2005/02)
勝俣 悦子(著)
19×13cm 193P
¥1,890(税込)

鴨川シーワールドに勤務30年、日本における本格的な海獣女性医師第1号である筆者の、海獣に対する限りない
愛情に溢れた感動の物語。
海獣とは、イルカやシャチ、セイウチなどの海に住む哺乳類のこと。学生のころに新宿駅でみた1枚のポスターが
きっかけで鴨川シーワールドに入社し、右も左も判らないまま海獣医師として文字通り体当たりで動物たちと
接してきた真摯な姿勢に心打たれます。
飼育員としてスタートして最初の担当になったシロイルカ・ベルーガの食欲不振との闘いや、本格的に獣医としの仕事を
始めた頃にロシアから運ばれてきたセイウチの赤ちゃんの不調への対応、7年間をともに過ごしたシャチ・カレン
との青春時代の思い出と永遠の別れ、成長したセイウチ・ムックの虫歯になった牙の摘出手術、フンボルトペンギンの
人口孵化など、数々の困難に立ち向かいながら海獣医師の世界の第一人者として知られるようになるまでの、筆者の
海獣たちに注ぐ愛情と努力に感動せずにはいられません。
恐らくこの本には書かれていないであろう、女性初の海獣医師としての計り知れない苦悩を考えると、思わず彼女に
エールを送りたくなります。
でも、この本は決して堅苦しい本ではありません。筆者独特のユーモア溢れる文章で、読む人を本の中に引きずり込んで
行きます。最後まで一気に読まずにはいられない、魅力溢れる内容です。

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